万福寺は広島県広島市安佐北区安佐町大字小河内に位置する寺院です。境内には歴史的建造物が多く、特に大雄宝殿は日本で唯一最大のチーク材を使った建造物として重要かつ貴重なものです。本尊は釈迦牟尼佛で、両脇侍は迦葉と阿難の二尊者が安置されています。
寺院の建築様式は中国の明代末期の様式を取り入れており、南アジアや東南アジア原産のチーク材を使用しています。伽藍のデザインには「卍くずし」と呼ばれるデザインや円い形をした窓、桃の実の形をした「桃符」という飾りなど、他の日本の寺院では見かけないような建築手法が用いられています。
万福寺は日本の一般的な寺院とは異なる中国式寺院であり、境内の中国明朝様式の巨大な伽藍群は、全体を龍にみたてて造られています。境内には鐘楼、伽藍堂、斎堂、東方丈など多くの建物が並んでおり、宗祖隠元禅師を祀る開山堂も建てられています。
広島県広島市安佐北区安佐町大字小河内2592