絵本の誕生瞬間を体感 作家の新たな挑戦とは

絵本の誕生に立ち会える「虫の目を持つ作家、公開制作で挑む新境地」が、神奈川県平塚市の美術館にて開催されます。異色の絵本作家・舘野鴻（たてのひろし）さんによる公開制作のイベントで、この機会に彼の絵本制作の過程を間近で体験できるユニークな体験です。

公開制作イベントの概要

舘野鴻さんの新たな試み

舘野鴻さんは、福音館書店から刊行予定の絵本「すずめばち」の原画を、23日から平塚市美術館で公開制作します。約40ページにわたり、女王バチの卵を産み続ける物語を、観衆の前で8日間かけて完成させる予定です。細密画の手法を変え、アクリル画に挑戦することで新たな境地を開拓します。

昆虫を愛する作家の背景

横浜市出身の舘野さんは、「日本のファーブル」と呼ばれた故熊田千佳慕氏に師事し、昆虫や生物の詳細な観察と調査を基にした作品を手がけてきました。「しでむし」や「つちはんみょう」など、多くの絵本が評価され、特に「つちはんみょう」は小学館児童出版文化賞を受賞しました。

絵本公開制作の魅力

創作のプロセスを間近で

普段はアトリエにこもり、顕微鏡や標本を使って作品を作り上げる舘野さんですが、今回は観衆の前で大胆な筆運びを見せながら制作します。その場での創造のエネルギーを感じることができる貴重な機会です。

昆虫の魅力と美しさを発見

昆虫の生態や美しさを詰め込んだ絵本の制作過程を通じて、自然界の小さな生き物に対する理解を深めることができます。舘野さんの描く昆虫たちは、観察を重ねた精密な描写で、見る人々を魅了します。

開催時期とアクセス方法

イベント開催の情報

このイベントは2025年1月23日から平塚市美術館で8日間にわたり開催されます。具体的な時間やその他の詳細については、平塚市美術館のウェブサイトで確認できます。

アクセス方法

平塚市美術館は、JR東海道本線平塚駅より徒歩約20分の位置にあります。また、JR平塚駅北口から美術館行きのバスも利用可能で、アクセスは便利です。

まとめ

「虫の目を持つ作家、公開制作で挑む新境地」イベントは、絵本が生まれる瞬間を見届けることができる貴重な機会です。舘野鴻さんの新たな試みであるアクリル画の技法や、彼の昆虫に対する深い愛情が感じられるこのイベントに足を運んで、創造のダイナミズムを体験してください。

新たな技法で挑む舘野さんの絵本制作を目の当たりにし、彼の作品がどのようにして命を吹き込まれるのか、その過程を理解する機会は、訪れる価値があります。