2024年度に催行された鉄道旅行の魅力を存分に味わえる「鉄旅オブザイヤー」は、旅行会社の企画力や手配力、そしてプロの技が光るツアーを表彰する注目のイベントです。旅行業界大手の後援と厳正な審査により、各部門で独自性と地域への貢献が評価されています。これからイベントに参加しようと考えている皆さんに、見どころや開催時期、アクセス情報などをご紹介します。
「鉄旅オブザイヤー」は、鉄道旅行の魅力を再発見するために、旅行業界が手掛けるツアーの中で特に独創性や企画力、乗車体験の魅力度を厳しく審査し、その成果を表彰するイベントです。2011年度から開催されており、今回は2024年度に催行された国内鉄道旅行を対象に、応募数84件に対して各部門賞が発表されました。後援にはJR旅客6社全てや日本民営鉄道協会、日本旅行業協会など、鉄道・旅行業界の主要企業・団体が名を連ねています。
審査は、旅行のプロとして活躍する外部審査員計10名(共同通信社経済部次長の大塚圭一郎氏を含む)が担当し、企画力、独創性、乗車列車や路線の魅力度などを60点満点で評価。各部門で優れたツアーが選出され、授賞式でのプレゼンテーションも高く評価されました。
今回のイベントでは、以下の4つの部門賞が発表されました。
・エスコート部門賞(団体旅行対象):東急スポーツシステム/TSSキッズツアー「伊豆急行アドベンチャーツアー【謎解きトレインラリーコース/伊豆急クイズ王コース】」
・パーソナル部門賞(個人旅行対象):名鉄観光サービス「岡ジャズトレインジャズ鑑賞」
・DC部門賞(デスティネーションキャンペーン開催地対象):日本旅行「北陸デスティネーションキャンペーン 北陸三県連携観光列車 北陸三県をつなぐ一万三千尺物語紀行」
・鉄ちゃん部門賞(鉄道愛好家向け):読売旅行「ひたちなか海浜鉄道キハ205『最初で最後』の夜行列車 2日間」
審査の際には、イベント独自のキーワードである「今でしょ」、「ならでは」、そして「三方よし」の3点が重視されました。
今でしょ」とは、その時々の流行や世相に合ったタイムリーな提案を意味し、
ならでは」は旅行会社ならではの企画力や手配力が生み出す、他にはない特別な体験を示します。
そして「三方よし」は、旅行会社・参加者・地域の三者が満足する取り組みが求められるという理念に基づいています。
「鉄旅オブザイヤー」では、旅行会社が独自の企画力を生かし、通常では味わえないユニークな鉄道旅行を提供しています。
例えば、定期運行を終えたオール2階建て寝台客車「カシオペア」や、料理が楽しめる観光列車といった人気の列車への乗車体験は、参加者にとって貴重な体験です。
また、北陸新幹線乗務員のお仕事体験ツアーでは、子どもたちがシミュレーターで運転士体験をするなど、普段は考えられない体験を実現。このような企画は、旅行会社の手配力と地元との連携があってこそ実現できる、まさに旅行会社ならではの「プロの仕事」です。
イベントのもう一つの大きな魅力は、ツアーを通じて地域経済の活性化に寄与している点です。
参加者が現地での宿泊や食事、体験を楽しむことで、地域全体の消費が促されます。
たとえば、日本旅行が手掛けたツアーでは、1泊2日の行程のうち、金沢市での夕食やフリータイムが組み込まれており、地元との一体感を生み出す工夫がなされています。
このように、旅行者、旅行会社、そして地域社会の「三方よし」を実現する取り組みは、他の旅行イベントにはない独特の魅力と言えるでしょう。
過去には、「北陸新幹線乗務員お仕事体験ツアー」がグランプリを受賞したように、授賞式で紹介されたツアーは、参加者に忘れがたい体験を提供しています。
また、日本の鉄道開業150周年を記念したツアーなど、参加費が高額ながらもその内容が話題となり、高い満足度を得るなど、受賞歴はイベントの信頼性を裏付けています。
今回の第14回「鉄旅オブザイヤー」も、多くの注目を集める中で、各部門賞の選定を通して新たな「鉄道旅行の可能性」を提示しており、参加者にとっては見逃せないイベントとなっています。
今回のイベントで注目すべきは、2024年度に実施された国内鉄道旅行が評価対象となっている点です。
そして、第14回のグランプリ受賞ツアーは、2025年4月16日にさいたま市内にある鉄道博物館で発表される予定です。
つまり、評価対象となったツアーは既に2024年に催行された実績を持ちながら、受賞結果は来月に近い日程で発表されるため、今後の鉄道旅行のトレンドが垣間見える重要なイベントとなっています。
グランプリ発表の会場は、さいたま市にある鉄道博物館です。
この博物館は鉄道ファンのみならず、家族連れや旅行好きにも人気のスポットです。
鉄道の歴史や技術、実際の運行車両を間近で見学できるだけでなく、今回の受賞ツアーの受賞式開催ということで、鉄道旅行の魅力を体感する貴重な機会となります。
また、鉄道博物館へのアクセスは、公共交通機関を利用する場合、東京都心からの直通アクセスも整っており、旅行計画の際に利用しやすい環境が整備されています。
詳細なアクセス方法や交通手段については、公式ウェブサイト(例:鉄道博物館公式サイト)をご確認ください。
「だから旅行会社は「鉄道」に力を入れる! プロの手腕を競う『鉄旅オブザイヤー』まもなく決定 三方良しの“神企画”とは」は、旅行会社が企画する独自の鉄道旅行の魅力を再確認できる貴重なイベントです。
各部門賞では、団体旅行から個人旅行、さらには鉄道愛好家向けのツアーまで、幅広いジャンルで評価が行われ、旅行会社の企画力や地域との連携、そして「今でしょ」「ならでは」「三方よし」という三拍子そろった企画が光ります。
2024年度に実施された数多くのツアーが審査され、2025年4月16日にさいたま市の鉄道博物館でグランプリが発表されるというスケジュールは、今後の鉄道旅行のトレンドを予見する上で非常に注目すべきポイントです。
旅行者にとっては、普段では味わえない列車や特別な体験、そして地元地域との密接な連携を感じられるこのイベントは、次回の旅行計画の参考になること間違いなしです。
また、参加者として実際にこのイベントに足を運ぶことで、旅行会社のプロフェッショナルな手腕と地域活性化の取り組みを直に体験できる絶好の機会となります。
旅行好きな皆さんは、ぜひこのイベントをチェックし、次なる鉄道旅行の魅力に触れてみてください。
埼玉県さいたま市大宮区大成町3-47