修験道の文化を広く発信し続けている福岡県豊前市の「求菩提資料館」が、開館から半世紀を迎えています。この資料館では、修験道に特化した稀有な展示を行い、多くの訪問者を魅了しています。
「求菩提資料館」は、1974年11月に開館した福岡県豊前市に位置する県立施設です。日本全国でも珍しい修験道に特化した公立資料館であり、その専門性と希少性から、多くの学術研究者や修験道愛好者の注目を集めています。
この資料館は、九州歴史資料館(小郡市)の分館として、約1万点の関連資料を収蔵しています。開館当初から様々な展示や調査研究が行われ、修験道の歴史と文化を紹介する拠点としての役割を担ってきました。
館内では、特に求菩提山に関連した歴史的な資料が収集されています。大正から昭和初期にかけて行われた、求菩提山の修験道の歴史を実地調査した民間人の記録などもあり、貴重な文化財が多数展示されています。地元紙「築上新聞」を発行した実業家の大江俊明が残した文書等も、修験道理解のための重要な資料となっています。
求菩提資料館では、かつて山全体が霊場として栄えていた求菩提山の歴史を体感できます。修験者(山伏)たちの住まいとしてかつて500もの坊が存在していたという歴史の息吹を感じることができるでしょう。資料館がある求菩提山自身も、国史跡に指定されており、その景色とともに歴史探訪が楽しめます。
資料館では、過去30年余りに及ぶ多くの企画展ポスター約100点も展示されるなど、文化行事の開催にも力を入れています。厳しい予算管理の下ながらも、大規模な増築を経て、現在の展示スペースは開館当初から2.5倍に拡大しています。これによって、訪問者はより多くの展示を楽しむことができます。
現在、求菩提資料館では50周年を記念する企画展が2024年12月1日まで開催されています。訪問者は午前9時30分から午後4時30分まで無料で見学でき、月曜日は定休日となっています。
資料館は福岡県豊前市の求菩提山のふもとにあり、公共交通機関を利用しての訪問が可能です。アクセスの詳細については公式ウェブサイトなどでご確認いただけます。
求菩提資料館は、修験道という日本の伝統文化を広く紹介する貴重な施設です。50年にわたるその歴史の中で、大きな文化的役割を果たしてきたこの場所には訪れる価値があります。特に修験道関連の資料や、かつての求菩提山の姿を知りたい方にとって、非常に興味深い展示が揃っています。福岡県を訪れる際には、ぜひこの資料館へ足を運んでみてください。古い歴史の中に新しい発見があるかもしれません。
福岡県豊前市