福岡県宗像市の岬に位置する「織幡神社」は、長い階段の先に広がる玄界灘の絶景で訪れる人を魅了します。この神社は、地域の人々に「シキハン様」として親しまれ、古くからの歴史と伝説を持つ場所です。
織幡神社の主祭神である武内宿禰は、三韓征伐で神功皇后を支えた頼もしい神様です。伝説によると、神社が建つ佐屋形山では、神功皇后の朝鮮遠征の際の軍旗が織られたとされています。また、境内には武内宿禰が沓を残して昇天したとされる沓塚があります。
神社の鳥居横には港があり、ここには異国の釣鐘が海に沈んでいるという伝説がありました。しかし、1919年に引き揚げたところ、実際は巨石であったことが判明しました。現在、この巨石は神社の参道に安置されています。
織幡神社は、長い階段を上った先に広がる玄界灘の絶景が最大の魅力です。この壮大な景観は、訪れる参拝者に感動と癒しを与えてくれます。
毎年4月16日には春季大祭が開催され、当日は御座(神事)が実施されます。さらに、境内には沈鐘公園、海女の石像、県の天然記念物に指定されたイヌマキ原生林があり、文化と自然を同時に楽しむことができます。
織幡神社は一年中参拝が可能ですが、特に春季大祭が開催される4月16日は見逃せません。また、アクセス方法としては、JR「東郷駅」もしくは「赤間駅」から西鉄バスを利用し約30分で訪れることができます。駐車場も完備されているため、車でのアクセスも便利です。
織幡神社は、歴史と文化と自然が調和した、福岡県宗像市の魅力的なスポットです。旧くからの伝承や壮観な景色は、訪れる人に深い感動を与えます。春の祭りの時期に訪問し、神社の歴史に触れながら美しい風景を満喫してみてはいかがでしょうか。
福岡県宗像市江口1172