福岡県中間市に位置する「猫城(月瀬八幡宮)」は、歴史と自然が融合した魅力的なスポットです。特に室町時代からの歴史を持つこの地は、訪れる人々に多くの魅力を提供します。
「猫城」は、室町時代に築かれた戦略的な山城で、宗像・鞍手・遠賀を一望できる絶好の位置にあります。その名称の由来は、敵が攻めてくる場面で山が高く見え、守る時は低く見える様子が猫の背の変化に似ていることから来ています。
この地は、15世紀中頃には遠賀郡周辺で勢力を強めていた麻生氏によって「端城」として築かれました。2度の合戦でも落城したことがない難攻不落の城で、その歴史の重みを感じることができます。
江戸時代に入り廃城となった後、この地には黒田忠之公が宇佐神宮からの御分霊を祀った「月瀬八幡宮」が創設されました。もとは「猫城八幡宮」と呼ばれていましたが、今では境内を流れる「月瀬川」にちなんでその名が付けられました。
猫城の魅力は歴史だけに留まりません。特に毎年7月には、境内の斜面に咲く美しいカノコユリが来訪者を魅了します。このユリたちは、その存在感と鮮やかさで訪れる人々を引き付け、一見の価値があります。
福岡県には全国の総本社となっている由緒ある神社やユニークな寺院が点在し、多様なご利益をもたらすスポットが多くあります。月瀬八幡宮もその一部として、歴史ロマンや伝説を感じる場所として訪れる価値があります。
月瀬八幡宮は、九州自動車道鞍手ICから車で12分で到着します。駐車場も完備されており、スムーズに訪問することができます。
七月には美しいカノコユリが見ごろを迎えるため、この時期の訪問を特におすすめします。緑と花のコントラストが一層際立つ時期に、歴史と自然を一度に楽しむことができます。
「猫城(月瀬八幡宮)」は、歴史と自然が融合した福岡県中間市の魅力的なスポットです。戦略的な要所としての背景や、四季折々の自然美、さらには多彩なご利益をもたらす神社として、多くの価値を持っています。特に7月のカノコユリの時期は、訪れる絶好の機会ですので、ぜひ一度足を運んでその魅力を体感してください。
福岡県中間市大字垣生660-1