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埼玉県川越市を舞台に、家族との絆を深める新しい形のサービス「きおくあつめ BOOK&MOVIE」が注目を集めています。祖父母や両親の人生ストーリーを一冊の本や動画にまとめるこのサービスは、現代社会で失われつつある家族間の対話を取り戻す手段として、多くの家族に感動をもたらしています。グラフィックデザイナーの視点から生まれたこのユニークなサービスの魅力と、それが提供する家族の絆の大切さについてご紹介します。
「きおくあつめ BOOK&MOVIE」は、祖父母や両親の人生を「自分史」として一冊の本やムービーにまとめるサービスです。従来の自分史サービスとは異なり、グラフィックデザイナーの視点と孫としての視点を融合させた、見た目も美しく、読みやすいものが特徴です。
創業者の田島由衣香さんは、多摩美術大学で環境デザインを学んだデザイナーであり、この経験を活かして「自分が孫として受け取りたいと思えるもの」を作ることにこだわりました。従来の自分史は文章がびっしり詰まった「作文」のようなものばかりでしたが、きおくあつめ BOOK&MOVIEは小さなお孫さんも一緒に楽しめる一冊を目指しています。
このサービスで作成される自分史は、孫の誕生日一覧や写真入りの家系図の整理、図解、そして豊富な写真で構成されています。デザインも美しく、アルバムが何冊も残っているだけでは処分されてしまう可能性がありますが、歴史を一冊にまとめることで「宝物」へと変わります。
さらに、動画サービス「きおくあつめムービー」も提供されており、声、表情、雰囲気など亡くなると最初に失われるものも残せるようになりました。これにより、家族の思い出がより立体的に、そして永遠に保存されるのです。
田島さんが本当に提供したいのは、完成した本やムービーそのものではなく、その作成プロセスです。「私たちはプロダクトだけではなく、作成のプロセスを通じてお客様の未来を生きる力を提供しています。大切なのは、取材を通じて一緒に泣いて笑って受け止める時間。過去を振り返り、肯定する体験そのものなんです」と田島さんは語ります。
実際、きおくあつめ BOOK&MOVIEを作成した方々には変化が見られます。作った人の肌ツヤが良くなり、笑顔が増え、これからの生活を積極的に楽しもうという前向きな気持ちが生まれています。過去を振り返り、肯定することで、自己肯定感が高まり、自分の人生を前向きに捉えるきっかけが生まれるのです。
4人の娘さんが両親へのプレゼントとして「きおくあつめブック」を依頼した事例があります。普段は照れくさくて、なかなか深い話を聞く機会はなかったそうですが、取材を通じてお母様は気持ち良さそうに自分のこれまでの人生を話してくれました。
「心の終活ができた」「ここからが私のスタートよ」というお母様の言葉が、このサービスの真の価値を物語っています。自分の人生を一喜一憂しながら聞いてもらえて、ありのままの人生を受け止めてもらえたことが、お母様にこれからの人生を楽しく軽やかに生きていくきっかけを与えたのです。
普段は寡黙だったお父様も、取材中は話すことを楽しみ、リクエストされた歌をハーモニカで4番まで吹き切ったそう。その後、お父様から「僕の人生をもう少し詳しくまとめてもいいかな?」と追加の作成のご依頼をいただきました。寡黙だった方が自分の人生の話をしたかったという気持ちに初めて気づいた瞬間だったのです。
「きおくあつめ BOOK&MOVIE」が生まれた原点には、創業者・田島さん自身の大切な人への後悔がありました。子煩悩なおじい様に月に数回は子守をしてもらっていた田島さんにとって、おじい様は身近な存在でした。幼い頃から可愛がってもらった思い出がたくさんあります。
しかし、おじい様の葬儀で飾られた写真を見たときに気づきました。「おじいちゃんにとっての人生って、私が生まれるよりも前にメインの部分があったと思うんです。でも、孫はそれを全く見ることができない」と感じたのです。
自分が知っていたのは、老後の姿だけ。若かった頃の夢、仕事にかけた情熱、若き日の恋、子育てへの想い。その大切な時代を、田島さんは全く知りませんでした。
葬儀の後、家族で思い出を語り合いました。田島さんのご両親も忘れていた記憶がどんどんよみがえったようで、泣いたり笑ったりしながら話は尽きなかったといいます。その話をもとに孫の自分が自分のために作った、おじい様の生きた歴史をまとめた本を法事に持って行ったところ、その場がおじい様の思い出話でいっぱいになりました。
それでも心に残ったのは、たった一つの後悔でした。「生きているうちに作ってあげたかった」という想い。もしおじい様が生きているうちに、こうして家族で話を聞き、一冊の本にまとめていたら、おじい様自身も自分の人生を振り返り、語る機会を持てたはず。そして、その時間は家族にとって、かけがえのない宝物になったはずだったのです。
この後悔が「きおくあつめブック」の原点です。田島さんは、「このサービスは、亡くなった人のためのものではありません。今を生きる人が、人生を豊かにするためのもの」と強調します。
「終活」と聞いて、あなたは何を思い浮かべるでしょうか。世間では、終活=死の準備というイメージが強く、エンディングノート、遺言書、お墓の準備などが連想されます。
しかし、田島さんは違う捉え方をしています。「終活は『生き支度』なんです」と語ります。残りの人生を軽やかに楽しむための準備。過去を振り返り、肯定することで、未来が明るくなる。それが田島さんの提案する新しい終活の形です。
従来の自分史サービスは、偉人のための自叙伝や自費出版がほとんどで、一冊作るのに200万円以上かかるような高額なものであることに、田島さんは疑問を抱きました。
「誰にでも人生があり、その生きた証を残すサービスが、なぜこんなに高額なのだろうか」という疑問から、「きおくあつめブック」を20~40万円台の価格に設定し、家族がプレゼントしやすい形にしたのです。
このように、より多くの家族が利用できるよう配慮することで、家族間の対話を深める機会を広げようとしています。
銀婚式記念に、きおくあつめブックを依頼された夫婦がいました。取材の中で、ご主人はこれまでのことを初めて深く語ります。幼い頃に突然亡くなった父親のこと、その後の母親の苦労、今まで聞けず、話せなかった想い。母親と向き合い、言葉を交わす時間は、ご主人にとってもかけがえのない時間だったそうです。
その数か月後、ご主人に病が見つかります。治療は上手くいっているように思われましたが、ある日状態が急変し、彼は帰らぬ人となってしまいました。あまりにも突然の別れでした。
残されたお母様と奥様は、深い悲しみの中に落とされました。でも、その中で、お母様はこう言いました。「きおくあつめブックがあったから、息子の心が聞けた」「作っておいてよかった」と。
きおくあつめブックには、ご主人の人生が詰まっていました。幼い頃の写真、学生時代の話、そして、取材中に語ったご両親や奥様、お子様への思いも。奥様にとっても、結婚生活での思い出、夫が歩んできた人生、何を大切にしていたのか、それらの全てが凝縮された宝物になったのです。
もちろんこれは悲しいことですが、その人生をしっかりと残せました。取材の中で交わされた言葉、あの時の表情、声。もし作っていなかったら、それらは全て、誰にも知られることはなかったでしょう。
この出来事を、田島さんは深く受け止めます。「元気なうちに作ってほしい。病気になってからではなく、死を意識してからではなく、人生を楽しんでいる時に」という想いをより強くしました。
田島さんは多摩美術大学で環境デザインを学び、かつては月に7回も出張するバリバリのキャリアウーマンでした。しかし、子どもができたときに思ったそうです。片道1時間半の通勤、出張や残業。子どもを育てながら続けられる仕事ではないと。
そこで、「誰かの役に立つ」と言える仕事を模索したとき、おじい様への後悔がよみがえりました。自分史を世の中に広げることは、多くの家族の幸せにつながる。「胸を張って、誇りを持って生きていける仕事がしたい」そう思い起業を決心します。
創業直後、ビジネスコンテストで最優秀賞を受賞します。埼玉大学学長をはじめとする審査員から「これからの日本に必要なサービス」と評価されました。この受賞がきっかけで、埼玉県庁のホームページに特集が掲載されます。
しかし、実際のビジネスは本当に大変でした。低価格(8万5千円から16万円程度)で始めたものの、一人で全てを担当していたため、月に1件制作できるかどうかという状態。借金をしたくなかったので、ローリスク・ローリターンを目指していましたが、結果的に貯金を使い果たしてしまいました。
そんな苦悩の中、転機が訪れます。県庁のホームページ掲載から2年後、NHKから取材のオファーがあり、放送は関東甲信越、さらにはNHKワールドで世界中に届きました。この露出が、田島さんのビジネスを大きく変えることになります。
ただ、当時は一人で全て行っていたため、問い合わせに対応しきれず、事業を広げる機会を損失してしまいます。しかし「そのときに受注できた件数は多くはなかったのですが、それ以上に大きな収穫がありました。リクルート費用ゼロで、このサービスに賛同してくれる仲間が集まり始めたんです」と田島さんは語ります。
NHKの放送を見た介護事業所運営のご夫婦、600人以上のインタビュー経験を持つライター、そして元アナウンサーの方も仲間になってくれました。こうして、チームとしての活動が本格化していったのです。
たくさんの家族と向き合ってきた田島さんはこう語ります。「世界中の家族の対話を増やしたいんです」
今、家族で深く話す時間が減っています。おじいちゃんやおばあちゃんの人生を知らない孫たち、自分のルーツを知らずに生きる若者たち。田島さんは、自分史を通じて、家族の絆を取り戻したいと考えています。
「10世代さかのぼれば、1024人の先祖がいるんです。その中の誰か一人でも命をつないでくれなかったら、今の自分はここにいません。つながれてきた命の重みを知ることが、生きる力になります」と田島さんは強調します。
田島さんが本当に作ってほしいのは「長寿祝い」です。「終活を、死に支度ではなく、生き支度として定着させたいんです。そして、最終的には、自分史を作ることを、七五三や金婚式のように、人生の節目の文化にしたい」と教えてくれました。
最近は、国際展開も視野に入れているそうで、既に香港のライターとアポイントメントを取り、海外での可能性も探り始めました。
田島さんは利益率を追求するよりも、サービスを世の中に広めること、ひと家族でも多くのご家族の絆を固く結ぶことを使命としています。
「AIがライターやデザイナーの仕事を淘汰していく時代と言われていますが、一緒に泣いたり笑ったりしながら人生を受け止める時間は、人間にしかできない」と田島さんは話します。
家族との時間が少なくなり、薄くなっている今だからこそ、「きおくあつめブック」を対話のきっかけとして活用してほしい。家族間の深い理解と、お互いへの尊重につなげてほしい。そんな家族が世の中に溢れることを願って、田島さんは今日も活動を続けています。
「きおくあつめ BOOK&MOVIE」は、20~40万円台の価格帯で利用できます。従来の自分史サービスが200万円以上かかるのに対して、より多くの家族がアクセスしやすい価格設定となっています。
サービスには、写真入りの家系図、孫の誕生日一覧、図解、豊富な写真などが含まれ、デザインにもこだわられています。また、動画サービス「きおくあつめムービー」も提供されており、声や表情、雰囲気など大切な記憶を多角的に残すことができます。
「きおくあつめ BOOK&MOVIE」の詳細情報については、公式ホームページで確認できます。サービスの流れ、実際の事例、料金詳細などが掲載されており、興味のある方は気軽に問い合わせることができます。
埼玉県川越市を中心に活動していますが、全国からのご依頼にも対応しており、遠方の方でも取材を通じてサービスを利用することが可能です。
「きおくあつめ BOOK&MOVIE」は、単なる記録サービスではなく、家族の絆を深め、人生を肯定する体験を提供するものです。祖父母や両親の人生を聞き、一冊の本やムービーにまとめる過程を通じて、家族間の対話が生まれ、相互理解が深まります。
現代社会では、家族との深い対話が失われつつあります。しかし、このサービスを通じて、自分のルーツを知り、つながれてきた命の重みを感じることができるのです。それは、これからの人生を前向きに、そして豊かに生きるための力となります。
元気なうちに、人生を楽しんでいる時に、家族と深く向き合う時間を作る。それが「生き支度」であり、最高の親孝行になるのです。埼玉県川越市で生まれたこのサービスは、世界中の家族に対話の大切さを伝え、人生の節目の文化として定着していくことを目指しています。
家族との時間を大切にしたい、祖父母や両親の人生をもっと知りたい、そう感じている方は、ぜひ「きおくあつめ BOOK&MOVIE」を検討してみてください。それは、家族全員にとって、かけがえのない宝物となるでしょう。
このイベントについて、AIがわかりやすく要約したり、詳細を教えます
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