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1963年の「狭山事件」から60年以上が経過した現在も、部落差別は社会に深く根ざしたままです。被差別部落にルーツを持つさいたま市在住の片岡遼平さん(43)が、自身の実体験を通じて「より陰湿でひどくなっている」部落差別の現実を語る講演会が、2026年4月4日に埼玉県加須市で開催されます。このイベントは、見えにくい部落差別の実態を可視化し、多くの人々に問題の深刻さを伝える重要な機会となります。
本講演会は、市民グループ「北埼玉地区狭山裁判を支援する市民の会」によって主催されます。1963年に埼玉県狭山市で女子高生が殺害された「狭山事件」では、被差別部落出身の石川一雄さんが逮捕され、無期懲役の判決を受けました。石川さんは「部落差別が生んだ冤罪(えんざい)」と訴え、再審請求運動を続けてきましたが、2025年に急逝されました。その急逝から1年となる中、「部落差別の今」を問う本講演会が企画されました。
講師の片岡遼平さんは、3年前から部落解放同盟県連で「解放新聞埼玉版」編集長を務める人権活動家です。フォトジャーナリストとしても活動し、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被災地を追った著作も出版しています。
片岡遼平さんは、父親が兵庫県内の被差別部落出身です。小学5年生の時に学校の授業で「全国水平社」について学んだ際、両親から「部落出身」であることを告げられました。両親ともに解放運動に取り組んでいたため、片岡さんは素直にこの事実を受け止めることができたといいます。
都内の大学院に進学した片岡さんの人生が大きく変わったのは、2011年の東日本大震災でした。「院生でしたが、いてもたってもいられなくなり、すべてをなげうって東北へ向かいました」と語る片岡さんは、避難所で追い詰められる高齢者や障がい者の姿を目の当たりにし、これが人権問題であると感じました。その後、部落解放同盟県連の支援活動に加わり、救援物資の運搬や仮設住宅への縁台設置活動に取り組みました。高齢者同士のつながりの復活を願っての取り組みは、今では仮設住宅の標準モデルに採用されており、片岡さんの静かな誇りとなっています。
片岡さんが経験した部落差別は、露骨な言葉だけに留まりません。むしろ、就職や結婚といった人生設計に関わる重要な場面に深く入り込んでいるのが現実です。
2013年、東日本大震災後のボランティア活動を通じて懇意になった宮城県内の建設会社社長から、「社員として手伝ってほしい」と声をかけられました。しかし、実際に出向くと、社長の態度は一変していました。「ネットに君が部落出身で、解放同盟に関係していると出ていた。自分は部落差別は知らないが、ネットには批判の声が出ている。雇うことはできない」と言われたのです。片岡さんは「ひどい差別と感じられた」と振り返ります。
さらに悲劇的なのは、結婚に関わる差別です。片岡さんは「2度ほど、将来を考えた恋愛経験があります。部落出身であることは隠さなかったが、いずれも『親や友人に説明できない』と言われました」と語り、その時の口元は震えていたといいます。2回目の別れはわずか5年ほど前のことで、現代においても結婚差別が存在することを示しています。
2016年に部落差別解消推進法が施行されましたが、片岡さんは「差別はより陰湿で、ひどくなっている」と指摘します。インターネットの普及により、部落差別の形態は変わってきました。
かつては部落の地名が差別の対象とされていましたが、現在ではインターネット上で個人名や住所までもがさらされる事態が起こっています。「今住んでいる場所がどこであれ、自身のルーツが部落であれば、差別されかねない状況なんです」と片岡さんは説明します。
実際に、片岡さんの自宅に送られた郵便物には、相手をさげすむ賤称(せんしょう)が宛名に記載されていました。このように、差別がネット空間の中にとどまらず、現実の生活そのものを脅かしている実態が浮かび上がります。
いずれ部落差別はなくなるという主張もありますが、片岡さんは首を横に振ります。「差別は簡単にはなくならないと思う。むしろ、差別は許さないと当たり前に言える社会を目指したい」という言葉には、長年の人権活動を通じた深い洞察が込められています。
本講演会の最大の魅力は、片岡遼平さんが自身の実体験に基づいて、現代の部落差別の実態を直接語るという点です。教科書や統計では知ることができない、生の声、リアルな経験を聞くことができます。
就職差別、結婚差別、そしてインターネット時代の新しい形の差別まで、多角的な視点から部落差別の問題を理解することができるでしょう。特に、若い世代や部落問題について詳しくない方にとって、この講演は目を開かせるような内容になると予想されます。
片岡さんはフォトジャーナリストとしても活動し、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の被災地を長年追い続けています。著作「終わらぬ震災 それぞれの15年――フォトルポルタージュ 東日本大震災・東電福島原発事故」(解放出版社)を刊行したばかりです。
講演では、差別の実体験に加え、被災地に通い続けた記録者としての視点から、人権の視点に立った支援のあり方についても語る予定です。災害時の被災者支援と部落差別の問題を結びつけることで、より深い人権理解が可能になるでしょう。
本講演会は、石川一雄さんの急逝から1年という節目に開催されます。狭山事件は、部落差別が冤罪を生み出した象徴的な事件として、今なお多くの人々に問題提起を続けています。
片岡さんの講演を通じて、狭山事件と現代の部落差別がどのようにつながっているのか、そして石川さんの再審請求運動がなぜ重要なのかを改めて考える機会が得られます。主催者の赤嶺菊江さんは「根深い問題を多くの人に知ってもらい、石川さんの再審請求運動にもつなげたい」と期待を寄せています。
本講演会は、2026年4月4日(土)午後2時に開催されます。会場は埼玉県加須市中央2番地の「市民プラザかぞ」1階視聴覚ホールです。
入場は無料となっており、どなたでも参加することができます。部落差別の問題に関心のある方、人権について学びたい方、そして社会問題に真摯に向き合いたい方にとって、貴重な学びの場となるでしょう。
講演会に関するご質問やお問い合わせは、主催事務局までお気軽にご連絡ください。連絡先は090-5570-7864です。
駐車場の有無や、より詳しい会場アクセス情報については、事務局にお問い合わせいただくことをお勧めします。また、事前申し込みが必要かどうかについても、事務局にご確認ください。
埼玉県加須市は、関東地方に位置する利便性の高い地域です。公共交通機関を利用される場合は、最寄り駅から会場までのルートを事前に確認されることをお勧めします。
車でのアクセスをお考えの方は、「市民プラザかぞ」の駐車場情報について、事務局にお問い合わせください。
「より陰湿でひどく」なっている現代の部落差別について、被差別部落にルーツを持つ片岡遼平さんが自身の実体験を語る本講演会は、2026年4月4日に埼玉県加須市で開催されます。就職差別、結婚差別、そしてインターネット時代の新しい形の差別まで、多角的な視点から部落差別の実態を学ぶことができる貴重な機会です。
片岡さんの講演を通じて、狭山事件と現代の部落差別の関連性、そして被災地支援の視点から考える人権について、深く理解することができるでしょう。入場無料で、どなたでも参加可能な本講演会は、社会問題に真摯に向き合いたい方にとって、必聴の内容となっています。
部落差別の問題は、私たち全員に関わる人権問題です。本講演会に参加することで、「差別は許さないと当たり前に言える社会」を実現するための第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。ぜひ、2026年4月4日午後2時、埼玉県加須市の「市民プラザかぞ」にお越しください。
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