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国選択無形民俗文化財の絵馬市が復活 花馬と伝統が織りなす上岡観音の春

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開催予定
開催期間: 2026年2月19日(木)
神社・寺院
観光
最終更新: 2026年4月7日(火)
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詳細情報

埼玉県東松山市の上岡観音で開催される絵馬市は、国の選択無形民俗文化財として認定されている歴史ある行事です。2026年は、長年この伝統を守ってきた保存会会長の逝去を乗り越え、家族や関係者が思いを引き継ぎ、特に飾り馬の「花馬」が復活するなど、新たな魅力とともに開催されました。馬にかかわる人々の信仰を集めてきた上岡観音での絵馬市は、昔ながらの伝統と現代的な工夫が融合した、訪れる価値のあるイベントです。

上岡観音の絵馬市とは

関東随一の馬頭観音の霊場

埼玉県東松山市岡の妙安寺にある上岡観音は、関東随一の馬頭観音の霊場として知られています。馬頭観音とは、馬の守り本尊として信仰されている観音菩薩で、古くから馬にかかわる人々の信仰を集めてきました。農耕馬を飼う農家や運送業者、現在では牧場や競馬関係者など、馬と関わるあらゆる人々がこの観音を信仰しています。

上岡観音で開催される絵馬市は、国の選択無形民俗文化財として認定されている由緒正しい行事です。この認定は、この伝統行事が日本の文化的価値を持つことを示しており、訪れることで日本の伝統文化を直接体験することができます。

絵馬市の歴史と変遷

昔、農家や運送業者たちは例大祭に馬を引き連れて上岡観音に参拝し、「馬体安全」を祈願していました。参拝者は購入した絵馬を持ち帰り、お守りとして馬屋に飾ったとされています。この風習は、人間の子どものお宮参りのように、馬の無事を祈る農家の心情を反映したものでした。

最盛期には、参拝者が10万人に達し、千頭以上の馬が連れられてきたほどの盛況ぶりでした。観音堂から熊谷方面まで人馬で長蛇の列ができたと伝わっており、当時の絵馬市の規模と重要性を物語っています。

しかし、昭和30年代の農業の機械化により、農耕馬を飼う農家が激減しました。参拝者も減少し、絵馬市を取り仕切っていた絵馬講は1991年に解散してしまいました。伝統行事の衰退が懸念される中、絵馬市を守ることに人生をかけた人物が現れました。

伝統を守り続けた保存会会長と家族の思い

根岸成直会長の生涯と貢献

絵馬市保存会会長の根岸成直(まさなお)さんは、上岡観音隣の料理屋の家に生まれ、「生まれた時から観音様に守られている」と語り、絵馬市を守ることをライフワークにしていました。絵馬講が解散した後、他の誰もが取り組まないような状況の中で、根岸さんは絵馬市のために奔走し、この伝統行事を次の世代へ繋ぐことに尽力しました。

根岸さんの具体的な取り組みは多岐にわたります。高齢になっていた絵馬師の後継者を探して制作を依頼し、伝統的な絵柄を踏まえつつも、ピンクなど色鮮やかなものや、実在の馬をモデルにするなど、バリエーションを増やしました。これにより、絵馬は単なる信仰の対象から、部屋の装飾品としても購入される人気商品へと進化しました。

また、寺や地元の武蔵逍遥乗馬会と協力して、2023年に馬の観音参りを本格的に復活させました。毎月19日の月縁日には、乗馬会の馬が約3キロを歩いて参拝し、昔のしきたりどおりに祈願を受けています。このような取り組みにより、絵馬市はにぎわいを取り戻しました。

しかし、2026年1月19日、根岸さんは病気のため85歳で亡くなりました。今年も絵馬市の準備を進めていた矢先のことでした。

妻と孫娘が受け継ぐ思い

根岸さんの妻である路子さん(81歳)は、夫の遺志を受け継ぎ、準備を引き継ぎました。路子さんによると、根岸さんは「絵馬市を守ることをライフワークにしていた」と語っており、その思いは家族に深く刻まれています。

さらに注目すべきは、孫娘の見村萌々葉さん(26歳)の参加です。見村さんは、今年の絵馬市で初めて絵馬の販売を手伝いました。「昔から絵馬市に興味があり、祖父と一緒にやりたいと思っていた」という見村さんの言葉から、若い世代への伝統の継承が実現していることがわかります。

見村さんは交流サイト(SNS)で絵馬市の発信も行っており、「若い人たちにも広めていきたい」と語っています。このような積極的な発信により、伝統行事が新しい世代にも認知される可能性が広がっています。

今年の絵馬市の見どころ

「花馬」の復活

2026年の絵馬市で最も注目すべき点は、飾り馬の「花馬」が復活したことです。「花馬」とは、経済的に余裕がある人が馬を華やかに飾り立てた特別な馬で、昔の絵馬市では見られた光景ですが、長年見ることができていませんでした。

武蔵逍遥乗馬会が「例大祭を盛り上げよう」と、馬12頭を飾り馬に仕立てて「花馬」を復活させました。馬の鞍(くら)を外し、緑や黄色の布の上に華やかな着物の帯を巻いた姿は、昔の農家が馬を大切にしていた気持ちを現代に伝えるものです。

花馬を見たことがある人がいないため、関係者は絵馬を参考に再現しました。境内の放牧場を3周し、その中心で妙安寺の桜井説由住職が祈願を行うという、昔のしきたりに則った形式で実施されました。

伝統と現代が融合した絵馬

上岡観音の絵馬市で購入できる絵馬は、単なる昔ながらのものではなく、伝統と現代性が融合したものです。根岸さんの努力により、伝統的な絵柄を踏まえつつも、ピンクなど色鮮やかなデザインや、実在の馬をモデルにしたバリエーション豊かな絵馬が用意されています。

これにより、絵馬は馬にかかわる人々の信仰の対象であるだけでなく、部屋の装飾品として、または思い出の品として、多くの人々に愛されるようになりました。訪れた際には、自分の好みや願いに合った絵馬を見つける喜びを感じることができます。

馬の観音参りの継続

2023年に本格的に復活した馬の観音参りは、毎月19日の月縁日に実施されています。乗馬会の馬が約3キロを歩いて参拝し、昔のしきたりどおりに祈願を受けるこの行事は、伝統の継承と現代的な実践の融合を象徴しています。

馬を大事にしていた昔の人の気持ちを伝えるため、武蔵逍遥乗馬会のスタッフや関係者が協力して、この伝統を守り続けています。訪問時期によっては、馬の観音参りの様子を見学することができるかもしれません。

訪れるべき理由と魅力

日本の伝統文化を直接体験できる

上岡観音の絵馬市は、国の選択無形民俗文化財として認定されている由緒正しい行事です。このような文化財に指定された行事を訪れることで、日本の伝統文化を直接体験することができます。

昔の農家が馬の無事を祈る気持ちや、馬を家族の一員のように大切にしていた姿勢は、現代の私たちにも多くのことを教えてくれます。訪れることで、日本の文化的価値を身近に感じることができるのです。

世代を超えた思いの継承を感じる

根岸さんの遺志を受け継ぎ、妻や孫娘らが絵馬市を守り続けている姿は、訪れる人々に深い感動を与えます。伝統を守ることの大切さ、家族の絆、そして世代を超えた思いの継承を、この行事を通じて直接感じることができます。

特に、若い世代の見村さんがSNSで絵馬市を発信し、「若い人たちにも広めていきたい」と語っている姿勢は、伝統がいかにして現代に適応し、生き続けるのかを示しています。

華やかな「花馬」と昔の風情を楽しむ

2026年に復活した「花馬」は、長年見ることができなかった光景です。着物の帯を巻いて飾り立てられた12頭の馬が境内を周る姿は、昔の農家がどのように馬を大切にしていたのかを視覚的に理解させてくれます。

この華やかな光景を写真に収めたり、家族や友人と一緒に見学したりすることで、特別な思い出を作ることができます。昔のしきたりに則った祈願の様子も、現代ではなかなか見ることができない貴重な体験です。

多彩な絵馬から選ぶ喜び

伝統的な絵柄から、ピンクなど色鮮やかなデザイン、実在の馬をモデルにしたものまで、様々な絵馬が用意されています。自分の好みや願いに合った絵馬を見つけ、それを購入することで、馬の守り本尊である観音様に自分の思いを託すことができます。

絵馬は単なるお土産ではなく、訪れた際の思い出を形にしたものであり、家に帰った後も、その時の感動を呼び起こしてくれる存在です。

開催時期とアクセス情報

開催時期

上岡観音の絵馬市は、例大祭に合わせて開催されます。2026年は2月19日に開催されました。毎月19日の月縁日には、馬の観音参りが実施されており、この日に訪れることで、より充実した体験ができる可能性があります。

訪問を計画する際には、事前に正確な開催日時を確認することをお勧めします。特に、「花馬」の展示や馬の観音参りを見学したい場合は、開催スケジュールを確認してから訪問することが重要です。

会場へのアクセス

上岡観音は埼玉県東松山市岡に位置しており、妙安寺にあります。東松山市は埼玉県の中央部に位置し、東京からのアクセスも比較的良好です。

訪問の際は、事前に交通手段や駐車場の情報を確認することをお勧めします。公共交通機関を利用する場合は、最寄り駅からのアクセス方法を調べておくと良いでしょう。

周辺施設

上岡観音の隣には、根岸さんが生まれた料理屋があります。訪問時には、このような周辺施設にも目を向けることで、より深く地域の文化と歴史を理解することができます。

東松山市には他にも観光スポットがあるため、絵馬市の訪問と合わせて、周辺地域の観光も楽しむことができます。

まとめ

埼玉県東松山市の上岡観音で開催される絵馬市は、国の選択無形民俗文化財として認定されている、日本の伝統文化を代表する行事です。馬の守り本尊である観音様への信仰が、昔から今に至るまで受け継がれてきた歴史を、この行事を通じて直接体験することができます。

2026年に「花馬」が復活し、長年この伝統を守ってきた保存会会長の遺志を、妻や孫娘ら家族が受け継いでいる姿は、訪れる人々に深い感動を与えます。世代を超えた思いの継承、伝統と現代の融合、そして馬を大切にしていた昔の農家の気持ちを感じることができるのです。

華やかに飾り立てられた「花馬」を見学し、多彩な絵馬から自分の願いを込めた一枚を選び、馬の守り本尊に祈願する。このような体験は、現代の日常生活では得られない、特別で貴重なものとなるでしょう。

家族や友人と一緒に訪れ、日本の伝統文化を感じ、思い出を作る。上岡観音の絵馬市は、そのような機会を提供してくれる、訪れる価値のあるイベントです。ぜひ一度、この由緒正しい行事を訪れてみてください。

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