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日本の工芸美を未来へつなぐPOJ Studioの金継ぎ体験と職人の手仕事

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最終更新: 2026年4月8日(水)
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詳細情報

京都の烏丸五条に昨年オープンした「POJ Studio」は、日本の伝統工芸を世界へつなぐ新しい形のショップです。築100年の町家を改装した空間では、職人の手仕事が息づくうつわやインテリア、そして日本独自の陶磁器修復技術「金継ぎ」の体験を通じて、日本の工芸美を再発見できます。海外からのゲストはもちろん、日本人にとっても自国の工芸の魅力を深く理解できる場所として注目を集めています。

POJ Studioとは:日本の工芸美を未来へつなぐ場所

ショップのコンセプトと立地

「POJ Studio」は、「Pieces of Japan」(日本のかけらたち)という意味を持つショップです。京都の烏丸五条界隈は、仏具や染織、漆器など古くからものづくりに携わる店が軒を連ねる職人の町。ゲストハウスやカフェも点在し、伝統的な職人文化とインターナショナルなムードが入り混じるこのエリアに、昨年新たにオープンしました。

築100年を超える3階建ての町家を改装した店舗の入口には、アイヌ刺繍の伝統を受け継ぐ作り手と京都の染元「しょうび苑」が協働で制作したのれんが掛かっています。昔ながらの天然染料で染色を行う職人が手がけたさまざまな意匠ののれんが並ぶ店内は、空間をゆるやかに区切り、人の出入りや風の気配を静かに伝える日本の美意識を感じさせます。

創業者のビジョン

POJ Studioの創業者で代表の小山ティナさんは、スイス人の父と日本人で京都出身の母を両親に持ちます。母親が日本の工芸品のバイヤーでもあったため、幼い頃から日本文化や職人の手仕事が身近にありました。海外でキャリアを積む中で、「侘び寂び」や「禅」といった日本的な美意識への世界的な関心の高さを肌で感じるようになります。

後継者不足や市場の縮小に悩む日本の伝統工芸界と、世界のニーズとの橋渡しになりたいという思いから、POJ Studioの事業がスタートしました。小山さんは「海外でも国内でも、日本の工芸への関心はとても高い。にもかかわらず伝統工芸の世界が困難に直面しているのは、これまで職人たちを支えてきた経済的な構造が弱まっているから」と指摘しています。

POJ Studioの魅力:職人の手仕事と出会う

こだわりの工芸品との出会い

POJ Studioで扱う工芸品の多くは、日本各地の工房や職人を訪ね、開発段階からともに作り上げてきたものです。信楽の窯元と作る食器、繊細な口当たりの漆器、お香、和ろうそく、座布団など、多様な工芸品が揃っています。

これらの商品は、モダンで海外の住空間にも似合うデザインを提案しながらも、作り手に寄り添い、受け継がれてきた手仕事の技術を生かすものづくりに取り組んでいます。単に製品を仕入れて販売するのではなく、職人の仕事に敬意を持ち、一緒に作ることで、工芸が博物館の遺産ではなく、生きた職業であり続ける社会を目指しています。

ブランドを代表するうつわ「応量器」

POJ Studioのブランドを代表する人気アイテムが「応量器」(おうりょうき)です。禅僧のミニマルな食器として使われてきたこのうつわは、サイズ違いの六つのうつわを入れ子にしてしまえる特徴を持ちます。小山さんの母親が持っていたなじみのあるこのうつわは、シンプルながら深い美学を感じさせるデザインで、多くの来店者に愛されています。

世界的に注目される「金継ぎ」の教室

POJ Studioが提供する体験の中でも特に注目されているのが、「金継ぎ」の教室です。金継ぎは、割れた陶磁器を本漆で修復する日本独自の修復技術。ヒビや欠けの跡をあえて残し、新たなうつわの「景色」として愛でるこの技術は、壊れたものを直して使うというだけでなく、繕い跡がそのままうつわの物語となっていくことから、国内外で大きな注目を集めています。

コロナ禍の最中、京都の老舗漆店と作った金継ぎキットが大ヒットし、今ではブランドの代名詞的な存在になりました。ショップに隣接するスタジオでは、修復工程の一部を体験し、金継ぎしたうつわを持ち帰ることのできる1時間のワークショップから、本格的にマスターしたい人のための定期講座まで、さまざまなアプローチで金継ぎにふれることができます。日本語・英語ともに対応しており、海外からのゲストも気軽に参加できる環境が整備されています。

金継ぎの工程がわかりやすいサンプルも展示されており、本漆での修復は工程ごとに乾燥時間を要するため、単発のワークショップは一部の作業のみを体験できる仕組みになっています。

持続可能な工芸の未来へのメッセージ

小山さんは「私たちは『壊れることも、ものの一生の一部である』と考えています」と語ります。現代では、壊れたら買い替えることが当たり前になっていますが、直すという選択をした瞬間、使い手はものとの関係を取り戻すのです。

どこから来て、誰が作り、どんな記憶を刻んできたのか。金継ぎはその物語を可視化してくれます。修復の技術だけでなく、直して使い続けるという文化そのものを広めていくことで、持続可能な工芸の未来へのヒントが生まれるのです。

訪問情報と開催時期

営業時間と開催期間

POJ Studioは、昨年(2025年)にオープンしたショップで、現在営業を続けています。記事の情報は2026年3月時点でのものとなっており、ショップは継続的に営業しています。

ショップに隣接するスタジオでは、金継ぎの体験教室が随時開催されています。単発のワークショップから定期講座まで、訪問者のニーズに合わせたプログラムが用意されています。

アクセス方法と施設情報

POJ Studioは京都の烏丸五条界隈に位置しています。築100年を超える3階建ての町家を改装した建物で、土壁や和紙の内装が和モダンな空間を作り出しています。正面の壁には北海道・二風谷のアイヌ職人たちによる手仕事が施されたのれんが掛かり、麻ののれんと提灯が目印となっています。

店内には床の間を生かした空間があり、座布団や花器、ユニセックスで着られる羽織などが並んでいます。また、フォトギャラリーも完備されており、写真をクリックすることで詳しい情報を確認できる工夫もされています。

公式ウェブサイト

POJ Studioの詳細情報については、公式ウェブサイト(https://pojstudio.com/)で確認することができます。最新の営業情報やワークショップのスケジュール、商品情報なども掲載されています。

日本の工芸美を再発見する意義

職人と使い手をつなぐ場所

POJ Studioは、単なる商品販売の場ではなく、日本の伝統工芸と出会い直す場です。作り手と使い手、そして過去と未来を結ぶ場所として機能しています。日本各地で受け継がれてきた手仕事をいまの暮らしへとつなぎ、世界へ、次の世代へと手渡していくというミッションを持っています。

小山さんが強調するのは、後継者の育成やものと長く付き合う方法をともに考えていくことの重要性です。そうした新しい仕組みを作ることが、工芸が博物館の遺産ではなく、生きた職業であり続ける社会につながっていくということです。

インターナショナルな視点での再評価

POJ Studioの特徴は、日本独自の文化や美学が宿る工芸品をインターナショナルな視点で再評価し、現代の暮らしに合う形で提案していることです。海外の住空間にも似合うモダンなデザインを提案しながらも、受け継がれてきた手仕事の技術を生かすというバランスが、このショップの大きな魅力となっています。

海外からのゲストはもちろん、日本人にとっても自国の工芸美を再発見できるこの場所は、グローバルな視点を持ちながらも日本の伝統を守り続けるための重要な拠点として機能しています。

まとめ

京都の烏丸五条にオープンした「POJ Studio」は、日本の工芸美を未来へつなぐ新しい形のショップです。創業者・小山ティナさんのビジョンのもと、職人と使い手をつなぎ、伝統工芸を世界へ発信する取り組みが行われています。

ブランドを代表する「応量器」や、世界的に注目される「金継ぎ」の教室など、ショップの魅力は多岐にわたります。壊れたものを直して使い続けるという文化を広めることで、持続可能な工芸の未来を実現しようとするこのショップは、訪れる人々に日本の工芸の奥深さと美しさを改めて認識させてくれます。

守るばかりでなく、暮らしの中で生きて、使い続けられる工芸を探しに、ぜひ一度訪れてみてください。職人の手仕事が息づくうつわやインテリア、そして金継ぎの体験を通じて、日本の伝統工芸の新しい可能性を発見することができるでしょう。

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