西福寺は広島県東広島市黒瀬町楢原に位置する寺院です。この寺院は、浄土宗鎮西派の大原山西福寺として知られており、勅願寺でもあります。開山良如上人は、当地に仏法有縁の奇端を感得し、一宇建立の志を決めたと伝えられています。
西福寺の歴史は古く、正平23年(1368年)に後光巌天皇の勅許を受けて建立されました。寺院の周囲には、国の名勝庭園として有名な書院庭園があり、平成20年には全山が国の重要文化財に指定されました。また、寺院の裏山の中腹には「三尊石」と呼ばれる大岩があり、白狐が守護神として祀られています。
西福寺は、法然上人の教えを広めるために設立された寺院でもあります。法然上人は、浄土宗を開き、「ナムアミダ仏」と口に称えることで、全ての人がお浄土に生まれることを教えました。この教えは、西福寺を通じて広く伝えられており、現在でも多くの信徒が訪れています。