安養寺は、広島県山県郡北広島町宮地にある寺院です。臨済宗東福寺派に属し、1297年に東福寺の九世である癡兀大慧によって創建されました。その最盛期には、「百間四方の境内の周りには堀が巡らされ、その中には多くの堂塔が立ち並ぶ大寺院であった」という格式の寺院でした。
安養寺は、真言宗泉涌寺派の古刹でもあります。重文の石造十三重塔や木造薬師如来座像などが残っています。また、琵琶湖の形をした池を中心にした庭園は県指定の名勝です。
寺院の歴史は、740年に聖武天皇の勅願により平城京の鬼門守護のために創建された金勝寺の別院として開基されました。その後、834年に弘法大師により中興され真言宗に改宗し、現在に至っています。安養寺は、歴史的に重要な寺院であり、多くの文化的価値を持ち合わせています。