広島県三次市君田町泉吉田にある朝日しいたけ園は、農林漁業や食品に関する施設です。この園では、広葉樹にきのこの菌を打ち込んで育てる「原木栽培」を行っています。この方法は、スーパーで売られているきのこのほとんどが菌床栽培であるのに対し、より自然な環境で育てたきのこを提供しています。
原木栽培のきのこは、冬の間にハウスで栽培される福井県のブランド椎茸「香福茸」と異なり、露地で栽培されるため、特に春先や秋の収穫期に美味しく栄養豊富なきのこが生産されます。このきのこは、雪が解けて温かくなると出てくるため、春先のきのこ農家さんは非常に忙しく、年に一番美味しいこの季節のきのこを味わうことができます。
朝日しいたけ園は、地元の自然環境を利用してきのこを育てています。特に春の桜の花が咲く時期が最適とされており、ドリルで等間隔に穴を開け、木槌などで種駒を入れることで、きのこの菌を原木に植え込みます。このような手間暇かけた栽培方法により、朝日しいたけ園は高品質なきのこを提供しています。