三菱重工業株式会社三原製作所は広島県三原市糸崎南に位置する主要な製造拠点です。この施設は1943年に蒸気機関車および鉄道車両用空気ブレーキの専門工場として設立され、現在は糸崎工場、古浜工場、和田沖工場の3工場を中心に活動を展開しています。
三原製作所は豊富な経験に基づくプロジェクトマネジメントシステムとエンジニアリング力を生かして、交通システムや印刷・紙工機械を国内外に納入してきました。特に100パーセント超低床車両LRV(Light Rail Vehicle)、APM(Automated People Mover、全自動無人運転車両)、新幹線用ブレーキ、オフセット枚葉機など、高品質の機械を多く手がけており、ユーザーから高い信頼を得ています。
この施設は地域の技術と産業の中心としての役割を果たしてきました。特に鋳造部門は鉄の結束で総会などの会合後に部会懇親会を行い、経営者が親交を深めるなど、協力会活動も盛んでいました。三原製作所はその製造に必要な広範な学識と人格が培われたということで日本機械学会賞も受賞された鋳造部門出身の技術者が所長になったこともあります。
広島県三原市糸崎南1丁目1番1号