辻八幡神社の神殿入 伝統の神秘に触れる旅へ
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広島県三次市三次町にある三勝寺は、浄土宗の古刹で、三次の歴史の移り変わりの中で、沢山のご縁と地域の人たちとの共存を大切にしながら、脈々と受け継がれている歴史あるお寺です。1536年(天文5年)に三次市東酒屋にあった旗返しの城のお殿様、松尾長門守三勝の菩提寺として建てられました。現在の尾関山に居城を構えていた尾関正勝と親類のご縁があり、三次町に移転し、1632年(寛永9年)には三次藩の初代藩主浅野長治が館を建設するために現在の場所に移りました。
三勝寺の山門は、三次藩主の浅野家の家紋が入り、しかも表裏が反対です。山門を入った目の前には真言宗の太師堂があり、その隣には商売繁盛のお稲荷さんもあります。太師堂は、この場所に大師堂を祭ると、商店街を守ってくれると言い伝えられ、三次町の真言宗のお寺である吉祥院から移されてきました。
三勝寺には、銅鐘もあり、これは広島県重要文化財に指定されています。三次藩主浅野長治が三勝寺をこの場所に移す時に贈られた薬医門もあります。この門は、元々は比熊山城のお城の門として建てられたもので、裏返しに立てられています。