古保利薬師収蔵庫は、広島県山県郡北広島町古保利にある文化財施設です。この収蔵庫は、平安初期の12躯の仏像を収蔵・公開しています。この仏像は国の重要文化財に指定されており、古保利薬師の本尊である薬師如来坐像を含んでいます。
古保利薬師は、奈良時代から平安時代にかけて、当時の山県郡を治めていた凡(おおし)氏によって建立されたと伝えられています。後に戦国大名となった吉川氏の菩提寺となりましたが、吉川氏がこの地を去った後は衰退し廃寺となっています。現在は、境内の収蔵庫で仏像を保存・展示しています。
境内には、53基の古墳が並ぶ古保利古墳群があり、散策にもおすすめです。また、天然記念物にも指定されている県下一の大ヒノキもあります。古保利薬師収蔵庫は、歴史的価値が高い文化財を保存・公開しており、地域の文化遺産として重要な役割を果たしています。