広島県山県郡北広島町戸谷にある浄円寺は、浄土真宗本願寺派に属する寺院です。この寺院は、広島県北広島町戸谷2084に所在し、JR可部線「可部」駅、JR可部線「中島」駅、アストラムライン「高取」駅が最寄り駅となっています。
浄円寺は、創建年代が明暦元年(1655)と伝えられており、金光上人を勧請開基としています。金光上人は、平安時代末期から鎌倉時代初期の浄土宗の高僧で、法然上人に師事し、現在の岩手県や秋田県、青森県に浄土宗布教に尽力しています。
寺院の建築は、山門が切妻、桟瓦葺き、三間一戸の八脚楼門建築で、上層部は吹き放しの鐘楼堂、下層部の両側には仁王像が安置されています。また、本堂は木造平屋建て、寄棟、桟瓦葺き、平入、桁行8間、正面1間向拝付きで、外壁は真壁造、白漆喰仕上げ、腰壁は横板張、縦押縁押え、向拝木鼻には獅子と牡丹、欄間には龍と波の精緻な彫刻が施されています。