小奴可の要害桜は広島県庄原市東城町小奴可にある名木です。この桜は、平安後期の武将奴可入道西寂が築いた亀山城跡に立っており、「要害」という名称は城や砦を意味しています。
この桜は、広島県内で有数の巨樹であり、樹高は約17メートルです。樹種はエドヒガンで、主に本州、四国、九州、朝鮮半島南部、中国中部に分布しています。また、根回り周囲は6.55メートル、目通り幹囲は5.70メートル、枝張りは東9.5メートル、西10.0メートルと非常に大きく、県内で第三位の巨樹とされています。
この桜は、地元の人々に「要害桜」と呼ばれており、付近には海抜563メートルの亀山城跡があり、西側の麓が居館跡と伝えられています。桜の大きさと歴史的な背景から、広島県の天然記念物に指定されています。
広島県庄原市東城町小奴可