小久野島

小久野島は広島県竹原市忠海町にある無人島で、瀬戸内海芸予諸島の一つです。この島は神功皇后が三韓征伐に向かう途中、床浦神社に戦勝と航海安全を祈願し、ご自分の冠と沓（くつ）を海中に捧げたという伝説があります。

小久野島は、瀬戸内海国立公園の一部であり、自然・歴史・文化を学べる施設が多くあります。島内には大久野島ビジターセンターがあり、環境省所管の施設です。ここでは瀬戸内海国立公園の自然・歴史・文化を学ぶことができます。また、大久野島毒ガス資料館もあり、毒ガスの歴史展示資料館として竹原市が所有しています。

この島は「ウサギの島」としても知られており、島内には多くの野生ウサギが生息しています。これらのウサギは、1971年に地元の小学校で飼われていた8羽が放されて野生化したものの子孫です。現在、島内には約900羽のウサギが生息しており、島のマスコット的な存在となっています。