NIPPONIA HOTEL 竹原 製塩町は、広島県竹原市中央に位置する小規模分散型ホテルです。このホテルは、歴史ある邸宅をリノベートした4棟から構成されており、旧森川家住宅、HOTEI棟、MOSO棟、KIKKO棟の各棟がそれぞれ異なる歴史と文化を伝えています。
旧森川家住宅は、竹原市指定重要文化財であり、美しい庭園と主屋、茶室などが当時の面影のまま残っています。HOTEI棟は、江戸期に創業した料亭「旧水儀本店」で、ホテルのフロントとダイニングとして蘇りました。MOSO棟は、明治期に建てられた「旧芸備銀行」として営業し、後に「旧水儀旅館」として利用されました。KIKKO棟は、明治期に造り酒屋として営業し、大正から昭和にかけてはビリヤード場などの娯楽施設として竹原の賑わいを支えてきました。
このホテルは、竹原の歴史と文化を体験できる特別な空間を提供しています。客室は、蔵をリノベーションした1棟貸しの客室を含む全10室で、全ての棟の内装はワサビの笹岡氏が手がけています。ホテルのコンセプトは、塩と酒で浜旦那暮らしを体験することであり、地元の人に長年愛されてきた地酒、日本中から集めた上質な塩、瀬戸内が誇る豊かな食材を組み合わせた新たな美食体験を提供しています。