藤井酒造株式会社は広島県竹原市本町に所在する日本酒の蔵元です。この蔵元は1863年(文久三年)に創業し、現在は六代目の藤井義大が代表取締役社長を務めています。同社は自然と共に醸す酒造りを目指しており、主な事業として日本酒の製造と販売を行っています。
同社の主要銘柄には「龍勢」と「夜の帝王」があり、特に「龍勢」は広島県の酒造好適米「八反錦」を使用して醸造されています。「八反錦」は1973年に誕生した米で、心白率が高く麹菌が住み着きやすいため、日本酒造りに適しています。また、早生という特徴があり、農家にとっても収益性の高い米となっています。
藤井酒造は歴史的に多くの栄誉を受けてきました。1907年には全国清酒品評会で首席第一等の称号を、2007年にはIWC2007で最高金賞トロフィーを受賞しています。また、2014年には「龍勢 善七 生酛純米大吟醸」の販売を開始し、2020年には自然栽培での米作りを開始しています。同社は小さい規模ながら日本酒の伝統を守りつつ、新しい挑戦も続けています。