中国電力株式会社大崎発電所は、広島県豊田郡大崎上島町中野6208-1に位置する石炭火力発電所です。この発電所は、広島市と福山市の中間にあり、瀬戸内海国立公園と調和をとるよう設計されています。加圧流動床複合発電(PFBC)方式を採用しており、2000年(平成12年)11月30日に運転を開始しました。発電所の敷地面積は約48万5千平方メートルで、マツダスタジアムの約10個分です。
大崎発電所は、最新の環境保全技術を取り入れており、ボイラ棟の色彩も海のブルー、砂のサンドベージュ、山のグリーンを配色して、周囲の自然環境と調和しています。発電所の構内では、大崎クールジェン株式会社が酸素吹石炭ガス化複合発電技術、二酸化炭素分離回収技術、および燃料電池技術に関する大型実証試験を実施しています。
大崎発電所は、中国電力で一番新しく出来た火力発電所で、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた最新技術を採用しています。ただし、配管の摩耗や損傷が相次いだため、長期間の運転休止が必要となりました。現在は、試験実証機が運転されています。