契島は広島県豊田郡大崎上島町東野に位置する小島で、瀬戸内海に浮かぶ芸予諸島の一部です。島の全体が東邦亜鉛株式会社の所有地となっており、同社の契島精錬所が設置されています。この精錬所は日本の40%以上の鉛を製錬しており、主に自動車のバッテリーに使用される原料として生産されています。
契島は元々南北2つの島からなっていたが、工場建設に伴って埋め立てられ、現在の地形になったとされています。島内には7つの工場の他に物流センター、社員住宅などが存在し、約30人の作業員が居住しています。島の標高は34メートルで、面積は約0.09平方キロメートルです。
契島は「軍艦島」と呼ばれることもあり、工場マニアや廃墟マニアの間で人気のあるスポットです。ただし、島内は関係者以外立入禁止となっており、許可なく立ち入ることはできません。島の歴史は1899年に銅の精錬が始まった「深川鉱山製錬所」にさかのぼり、現在に至るまで何度か経営者が変わってきた経緯があります。
広島県豊田郡大崎上島町東野