新宮神社は広島県東広島市西条町寺家にある神社です。この神社は、もと熊野新宮と賀茂神社であったが、賀茂神社が消失したために相殿として現在の形に至っています。新宮神社本殿は東広島市の重要文化財に指定されており、寛延3年(1750年)に再建されたと記録されています。
新宮神社は、生命の源である水を司る龍神、高龗神を祭っており、水の守護神として祈雨や止雨、心体健全などの御神徳があります。境内には古来守られてきた清らかな水が流れており、その水の恵みにより神事や人々の営みが支えられています。
この神社は、平面の吹放ち形式で、入母屋造の屋根を持ち、唐様の意匠が目立つ装飾的な建築様式を特徴としています。特に、組物や龍や麒麟の丸彫、虎の透かし彫などの彫刻が多く用いられており、史料的価値が高いと評価されています。
広島県東広島市西条町寺家2916