どんどんぶし

広島県東広島市豊栄町吉原にあるどんどんぶしは、歴史とロマンに満ちた名勝です。このスポットは、沼田川の支流である椋梨川に位置し、渓谷の美しさを存分に堪能することができます。特に梅雨時季にはアジサイの花がきれいに咲き、訪れる人々を魅了します。

どんどんぶしの名前の由来は、悲しい伝説に基づいています。昔、近くの滝城が敵の大軍に囲まれ、城主は城に火を放って自らの命を絶ちました。この際に谷間の淵に城から落ちた太鼓が滝に打たれて援軍の進撃を思わせるように「どんどん」と辺り一面にこだまとなって響きました。この伝説に基づいて、この場所は「どんどん淵峡」と呼ばれるようになりました。

このスポットには、多くの河童像や安宿河童神社などが設置されており、河童伝説の里としても知られています。訪れる人々は、渓谷の美しさと歴史的なロマンを同時に体験することができます。