新宮神社は広島県広島市安佐北区白木町大字井原にあります。この神社は、もと熊野新宮と賀茂神社であったが、賀茂神社が消失したために相殿として現在の形に至りました。新宮神社本殿は東広島市の重要文化財に指定されており、寛延3年(1750年)に再建されたと記録されています。
新宮神社は、生命の源である水を司る龍神として崇敬される高龗神を祭っており、境内の奥地に鎮座しています。神社の境内には古来守られてきた清らかな水が流れており、その水の恵みにより神事や人々の営みが支えられています。
新宮神社は、平面の吹放ち形式で、前面一間に壁がなく柱だけの典型的な形式をとっています。屋根は入母屋造で、組物や唐様の意匠が目立ち、龍や麒麟の丸彫、虎の透かし彫などの彫刻も多く用いられています。この神社は、装飾性が高く、保存状態も良いため、史料的価値が高いと評価されています。
広島県広島市安佐北区白木町大字井原1374