広島県広島市安佐北区深川にある明光寺薬師堂は、市指定の重要有形文化財です。この薬師堂は、木造薬師如来坐像を安置しており、三篠川の河岸に建っています。過去には度々の氾濫に耐え、幾度かの修理を受けています。
その歴史は古く、天文8年(1539年)に創建されたことが墨書により判明しています。宝暦13年(1763年)と文政6年(1823年)には大きな修理が行われました。平成5年(1993年)には、保存修理が行われ、創建当時の室町時代の姿に復元されました。
この薬師堂は、長い年月を経てきた建物でありながら、度々の修理を受けながら今日まで守り伝えられてきました。外観は江戸時代の建物の雰囲気を残しており、市域における数少ない室町時代の建物として後世へと継承されていくでしょう。
広島県広島市安佐北区深川4-5-14-6 明光寺境内