広島県広島市安佐南区緑井にある権現山 毘沙門堂は、歴史的に重要な寺院です。この寺院は、北方の守護神として知られる毘沙門天を祀っており、境内には聖観音像、福石、縁結び岩、七福神石像、修業大師像などが現存しています。
毘沙門堂は、1065年頃に現在地に修業僧教尊が行基菩薩の作といわれる毘沙門尊像を安置したのが始まりです。武田氏が銀山城中築城の際に北方の守護として僧覚信坊により願成寺を建立し、後に毛利氏の広島城築城とともに願成寺は広島に移されました。
現在、毘沙門堂は商売繁昌や縁結びの福の神として広く信仰を集めています。境内には多くの歴史的遺産が残っており、毎年2月ごろに行われる初寅祭には大勢の参拝客で賑わいます。