本川小学校平和資料館は広島県広島市中区本川町に位置する施設です。この資料館は、広島市内の公立小学校としては初の鉄筋コンクリート造3階建ての校舎で、1928年(昭和3年)7月に建設されました。モダンな印象の建物で、竣工時には写真入りで新聞に紹介されました。
原爆投下の際、爆心地からわずか410mの至近距離にあり、強烈な爆風と高熱を受けました。この被害により、約400人の児童と10人の教職員が犠牲となりました。奇跡的に助かったのは教師一人と生徒一人のみでした。校舎も大破壊を受けましたが、鉄筋コンクリート造であったため倒壊を免れました。
戦後、被爆校舎の一部と地下室は「平和資料館」として整備・保存され、1988年(昭和63年)5月に開館しました。地下室には当時の焼け跡が残り、原爆の被害を受けた状態をそのまま保存しています。この資料館は、被爆の「証」として保存されています。
広島県広島市中区本川町1-5-39 本川小学校内