報専坊は、広島県広島市中区寺町にある浄土真宗本願寺派の仏教寺院です。寺院は元弘元年(1331年)に安北郡勝木村の菅澤山麓で創建され、当初は真言宗の寺院でしたが、文明年間に蓮如上人の教化を受け、浄土真宗に改宗しました。
寺院は江戸中期に慧雲が出て、学僧を育てたことで知られています。慧雲は神祗不拝を徹底するため門徒に神棚を撤廃させ、「神棚おろしの報専坊」との異名をとりました。また、法事と食事を兼ねた僧侶と門徒の懇親会である「お寄り講」を集落単位に推進し、安芸門徒の結束をはかりました。
原子爆弾投下による被害を受け、1945年(昭和20年)8月6日に全壊したが、1993年(平成5年)に再建されました。現在の本堂は、イチョウの木を包み込むような構造になっています。
広島県広島市中区寺町3-3