国立映画アーカイブ

国立映画アーカイブ（National Film Archive of Japan）は、東京都中央区京橋に位置する、日本で唯一の国立映画専門機関です。1952年に国立近代美術館の映画部門として設立され、1970年に東京国立近代美術館フィルムセンターとして独立しました。2018年には、独立行政法人国立美術館の6番目の館として再編され、現在の名称となりました。映画の保存、研究、公開を通じて、映画文化の振興を目的としています。

館内には、2つの上映ホール（2階の長瀬記念ホールOZUと地下1階の小ホール）、7階の展示室、図書室などが設けられています。上映ホールでは、監督別、国別、ジャンル別など多様なテーマに基づいた特集上映が行われており、無声映画から現代作品まで幅広く取り上げられています。展示室では、映画ポスター、写真、機材、映画人の遺品など、映画に関連する貴重な資料が常設展や企画展として公開されています。

図書室では、映画に関する書籍、国内外の映画祭カタログ、主要な映画雑誌などを閲覧することができます。また、教育普及活動として、映画保存に関する講座やワークショップ、子ども向けの上映会なども開催されています。さらに、オンラインでの映像配信やデジタルアーカイブの構築にも力を入れており、映画文化の継承と発信を積極的に行っています。

国立映画アーカイブは、映画の歴史と文化を保存し、次世代へと伝える拠点として、多くの映画ファンや研究者にとって重要な存在です。京橋駅から徒歩1分というアクセスの良さもあり、映画に興味のある方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。