国泰寺は広島県広島市西区己斐上の大茶臼山西麓にある曹洞宗の寺院です。山号は蓬莱山で、本尊は釈迦牟尼仏です。この寺院は文禄3年(1594年)に安国寺恵瓊によって創建されました。創建当初は臨済宗の寺院「霊仙寺」として始まり、関ヶ原の戦いの後に毛利氏から福島氏に代わると同時に曹洞宗に改宗し、寺号も「国泰寺」と改められました。
寺院の歴史は豊臣秀吉の影響も受けており、秀吉の戒名「国泰寺殿前太閤相国雲山俊龍大居士」から寺号がつけられています。広島藩の5ヶ寺の一つとして、境内の面積は1町7反(約130m四方)に及び、元禄6年(1693年)にはさらに100石の加増を受けました。
現在、国泰寺は広島新四国八十八ヶ所霊場の12番札所としても知られています。境内には愛宕池跡という市指定の史跡があり、寺院の公式サイトもあります。
広島県広島市西区己斐上3-975-5