広島県広島市西区田方にある草津八幡宮は、古い歴史を持つ神社です。この神社は、多紀理姫命を海路の守護神として祀ったことが始まりとされています。広島県の世界遺産である厳島神社と同じくらい古い歴史を持つとされており、推古天皇御宇(593〜628)宮島の嚴島神社とほぼ同じ時期に創祀されたとされています。
境内には、参道、鳥居、一八九の石段、狛犬、凱旋碑・凱旋燈、末社(戎神社)、手水舎、拝殿、本殿、社務所・授与所(祈願受付)、神輿庫、御神馬銅像など多くの施設があります。特に、石段は最下段より境内三の鳥居まで一八九段あり、飛躍(更なる発展)や避厄(厄をさける)に通じる石段とされています。また、拝殿内には等身大の随神像があり、参拝者が敬虔な気持ちで拝礼することができます。
草津八幡宮は、商売繁盛、航海安全、漁業の神として信仰があります。例祭(毎年9月最終日曜日)には、宮神輿が草津町内へ巡行(御神幸行事)し、時折、二基の神輿がぶつかり合う「けんか神輿」として有名です。この神社は、広島県の歴史と文化を体験するための重要なスポットです。