桝屋清右衛門宅は広島県福山市鞆町鞆にある歴史的建造物で、幕末期の坂本龍馬が身を潜めた隠れ部屋を一般公開しています。この建物は廻船問屋を営んでいた商家で、慶応3年に起きた「いろは丸事件」の際、龍馬が数日間滞在した場所です。
当時、命を狙われていた龍馬は「才谷梅太郎」という変名を使用し、屋根裏の隠し部屋に身を潜めました。この隠し部屋は約150年前に龍馬が滞在した場所で、幕末の雰囲気がそのまま残っています。訪れると、龍馬が生きた時代を感じることができます。
この建物はまた、朝鮮通信使にも利用された鞆の津の代表的町家でもあります。1764年には11次朝鮮通信使が宿泊したと記録されています。当時の鞆の津は海運業で隆盛を極めていて、歓迎提灯の明かりで夜でも昼のようだったと伝えられています。
広島県福山市鞆町鞆422