福山市しんいち歴史民俗博物館は、広島県福山市新市町大字新市に位置する博物館です。この博物館は、福山市北西部地域の文化・文化財(歴史・民俗・考古・産業等に関する資料)の保存と活用を目的としています。特に、福山市北部地域の主要産業であり繊維産業の礎である「備後絣」の保存と活用に取り組んでいます。
博物館は、常設展と企画展を中心に展示を行っています。常設展では、福山市北西部から出土した埋蔵文化財と「備後絣」の歴史と製造工程を中心に展示しています。また、企画展では、年間数回、テーマごとに歴史や民俗などを紹介する展示を行っています。
この博物館では、地域の方々と共に「備後絣」の魅力を発信し続ける活動も行っています。例えば、「備後かすり学習会」や「ふれて、まなぶ」という体験学習プログラムを定期的に開催しています。これらの活動を通じて、伝統産業である「備後絣」の技術の伝習、保存、活用を目指しています。