帰還者たちの記憶ミュージアムで開催される「おざわゆき『凍りの掌』原画展 シベリア抑留 記憶の底の青春」は、注目の企画展です。このイベントでは、過酷なシベリア抑留の中での人々の生きざまを描いた作品「凍りの掌」をご覧いただけます。
「おざわゆき『凍りの掌』原画展」は、終戦後も旧ソ連やモンゴルで厳しい抑留生活を強いられた60万人の日本人の中から、故郷に帰れなかった約6万人を描いたものです。漫画家おざわゆき氏が、彼女の父親の体験をもとに描き出した作品群を通じて、当時の過酷な状況を生々しく伝えています。
この企画展では、同人誌『凍りの掌』の直筆原稿が展示されます。時をかけて綴られた物語は、困難な状況下でも生き抜こうとする人々の意志と葛藤を映し出します。そのドラマティックな内容とリアルな描写は、日本漫画家協会大賞を受賞しており、多くの人々に感動を与えてきました。
本展は、戦後史の一節を深く理解するための貴重な機会です。原画を見ることで、その時代に思いを馳せ、現代とのつながりを再認識することができるでしょう。
『凍りの掌』の世界を直接体感できるこの機会は、おざわ氏のファンのみならず、多くの人々にとって有意義な体験となることでしょう。漫画という視覚的なストーリーテリングの手法を通じて、シベリア抑留の現実を新しい視点から受け止められます。
本イベントは2025年1月21日(土)から4月20日(日)までの開催です。前期は1月21日から3月2日、後期は3月4日から4月20日までで、毎日9:30から17:30(最終入館17:00)まで開館しています。なお、毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)は休館となります。
帰還者たちの記憶ミュージアムは、東京都新宿区西新宿2丁目6−1の新宿住友ビル33階に位置し、都営大江戸線「都庁前」駅A6出口から徒歩1分とアクセスも便利です。また、JR・小田急・京王線からも徒歩10分とアクセスしやすい立地です。
「おざわゆき『凍りの掌』原画展 シベリア抑留 記憶の底の青春」は、歴史と個人の物語が交錯する感動の体験を提供しています。日々の生活からしばし離れ、シベリア抑留の現実と向き合う時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。この機会に、現代に繋がる過去の歴史を知り、しっかりと受け止める契機となることを願っております。
東京都新宿区西新宿2-6-1 新宿住友ビル33F