三永水源地は、広島県東広島市西条町下三永に位置する貯水池です。この水源地は、西条町の下三永川に建設された重力式コンクリート造の水道用ダムで、急増する水需要を賄うために建設されました。主堤部中央は緩やかに湾曲し、堤長145m、堤高14m、貯水量264万tと巨大です。
この施設は、1943年に竣工し、1985年に近代水道百選に選ばれ、1999年に国の登録有形文化財に指定されています。貯水池周辺は公園化されており、花の名所として知られています。特に春には桜や藤棚が咲き、例年3月下旬から5月中旬にかけて一般開放されます。この期間中には、幅6m、長さ335mの藤棚が四色の藤で飾られ、非常に人気があります。
三永水源地は、歴史的・文化的な価値が高く、また自然の美しさも楽しめるスポットです。春の開花時期には多くの観光客が訪れ、静かな自然と歴史的な建造物を楽しむことができます。