広島県神石郡神石高原町永野にある石面刻字は、昭和初期に天川と見内間の旧道を7年の難工事で貫通させた際の記念碑です。この区間は過去に多くの犠牲者を出したため、永野一ツ橋の巨岩に大文字を刻むことでその記念を残しています。刻字は16mに及ぶ大きさで、当時の困難な工事を偲ばせるものです。
この石面刻字は、県道帝釈井関線永野一つ橋停留所北側に位置しており、人力で岩石を砕石と切り取り、土砂を運搬するなどの困難な作業が行われたことを示しています。現在では、神石高原町の歴史的遺産として保存されており、訪れる人々に当時の苦労を伝え続けています。
この地域は、歴史的に荒神信仰が広がり、地元で荒神神楽が行われてきました。特に豊松では、春または秋に苗の代表者である荒神持の家で行われ、江戸時代の安永、天明頃の演目が現在も受け継がれています。石面刻字は、神石高原町の歴史と文化を体験する上で重要なスポットとなっています。