広島県尾道市因島三庄町にある美可崎城址は、室町中期に因島村上水軍が築城した歴史的なスポットです。この城址は三庄湾の南、地蔵鼻と呼ばれる岬の先端部に位置し、沖合を行く船から通行料を徴収する拠点として機能していました。現在では、因島八十八か所の金剛福寺や東屋が建てられており、瀬戸の風景を楽しむことができます。
美可崎城址は、標高56.7mの三ヶ崎の先端部にあり、海の関所として古くからありました。郭は最高所を中心に南から北へ二段の削平地があり、その二つを包むように南から東へ帯郭がのびています。岬の南側にある入江を「船隠し」と呼ばれています。
この城址は、因島村上氏の将南彦四郎泰統が備後灘を行く船から帆別銭、駄別銭などの通行税を徴収する奉行として、金山亦兵衛康時を城代としておいていたと考えられます。城の北端にある地蔵岩は、城に関係する伝説を伝えています。