尾道検察審査会は、広島県尾道市新浜に位置する施設です。この施設は、検察官が事件を裁判にかけなかった場合(不起訴処分)の是非を審査するための機関です。検察審査会は、選挙権を有する国民の中からくじで選ばれた11人の検察審査員で構成されています。
検察審査会の主な役割は、検察官の不起訴処分の適否を審査し、適正な判断を下すことです。この審査は、犯罪の被害者や告訴・告発者から申立てがあった場合、もしくは新聞記事などをきっかけに開始されます。審査の過程では、検察庁から取り寄せた事件の記録を調べ、国民の視点で審査を行います。必要に応じて、弁護士(審査補助員)の助言も求めることができます。
検察審査会の議決は、起訴相当、不起訴不当、不起訴相当の三つに分かれます。不起訴不当や起訴相当の場合には、検察官は事件を再検討します。検察審査会は、検察官の職務の上に一般国民の良識を反映させ、適正な運営を図ることを目的としています。