西王寺は大阪府高槻市成合東の町に位置する寺院です。寺院の周辺には多くの堂塔が建ち並び、特に本堂、愛染堂、四王堂は江戸時代中期に建てられたもので、現在も残っています。
この寺院は称徳天皇の勅願により天平神護元年(765年)に創建されました。当初は広大な寺域に多数の堂塔が建ち並び栄えていましたが、平安時代には一時衰退しました。鎌倉時代に興正菩薩叡尊上人により密教と戒律を不二一体のものとして双修する「真言律」の根本道場として復興されました。
西王寺はまた「大茶盛」の寺としても有名です。新春初釜大茶盛や春の大茶盛式、秋の大茶盛式などの行事が行われ、多くの観光客が訪れます。