広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田にある耕三寺博物館は、国の登録博物館として昭和28年に開館しました。この博物館は、耕三寺家の美術コレクションを公開するために設立され、仏教、茶道、近代美術などを展示しています。
耕三寺博物館は、浄土真宗本願寺派の寺院で「母の寺」と呼ばれています。大阪の元実業家耕三寺耕三が慈母への報恩感謝の思いを込めて建立した寺院で、堂塔伽藍は西方極楽浄土を模倣し、奈良・平安時代の浄土教の寺院をオマージュしています。
また、博物館の敷地内には「未来心の丘」と呼ばれる広さ5,000平方メートルの白い大理石の庭園があります。この庭園は、彫刻家杭谷一東氏が制作したもので、世界を舞台に活躍しています。ここでは、自然と一体となって遊び、思い思いの想像をふくらませることができます。