福山城は広島県福山市丸之内に位置する日本の名城です。1619年に徳川家康のいとこである水野勝成が築城し、江戸時代最後の名城として知られています。城郭は平山城で、東、南、西は二重の堀をめぐらし、北は吉津川を通し、小丸山、天神山、永徳寺山が天然の防塁となっています。
城内には天守閣や国の重要文化財である伏見櫓、筋鉄御門など多くの建造物があります。天守閣は1945年の戦災で焼失したが、1966年に再建され、現在は福山市の歴史を伝える博物館として歴代藩主の遺品や資料を展示しています。同じく再建された御湯殿と月見櫓は、貸会場として利用できます。桜の名所としても知られており、様々な種類の桜が約300本植えられています。
福山城は西国の鎮衛としての威容を示し、城郭史上価値ある遺構です。現在、城郭の中には天守、月見櫓、御湯殿などさまざまな建造物があります。中でも伏見櫓と筋鉄御門は、1622年の福山城築城にあたり将軍徳川秀忠から拝領したもので、国重要文化財にもなっています。福山城は地域のシンボルとしてその存在感を示しています。