広島県福山市西町にあるふくやま草戸千軒ミュージアム(広島県立歴史博物館)は、瀬戸内地域の民衆生活と文化に焦点を当てた博物館です。1989年11月3日に開館し、芦田川の中州で発見された中世の町として全国的に有名な草戸千軒町遺跡を中心に展示しています。
この博物館は、福山城公園内の文化ゾーンに位置し、常設展示室には、草戸千軒町遺跡から出土した資料や、近世後期の漢詩人・教育者である菅茶山の関係資料、また日本屈指の古地図資料を集めた守屋壽コレクションなどが展示されています。特に、草戸千軒の町並みを実物大に復元した展示室は見どころです。
また、博物館では、年に数回の企画展示も行っており、様々なテーマに基づく展示会を開催しています。地域の生涯学習拠点としての機能も果たしており、講演会や体験学習会など、多様なニーズに応じた行事を企画しています。