広島市南区の市郷土資料館で開催中の「実は広島3―日用品編―」では、一見何気ない日用品が持つ豊かな歴史と、広島の企業によるものづくりの情熱を体感できます。この企画展は、訪れる人に広島の産業の過去と現在をつなぐストーリーを提供し、歴史的背景を感じる絶好の機会です。
この企画展は、広島ゆかりの企業や製品の歴史を紹介しています。特に注目は、広く市民に認知されている日用品やその製品に隠された歴史です。約90点の資料が展示され、訪れる人々に対し、日用品がどのように広島で作られ、どのように日常生活に溶け込んできたかを知ることができます。
「実は広島3―日用品編―」においては、多くの広島発祥の企業が登場しています。例えば、殺虫剤メーカー「フマキラー」は、大正時代に広島市安佐南区で創立され、当時のガラス瓶入りの殺虫剤や古い看板などが展示されています。また、サッカーJリーグの公式球を製造する「モルテン」の製品や、国産万年筆で有名な「セーラー万年筆」による昭和20~30年代の万年筆も紹介されています。
訪れる人々は、日用品の裏にある産業の歴史や発展の背景を学ぶことができます。広島で生まれた製品がどのようにして全国的な知名度を獲得したのか、そのプロセスを知ることで、ものづくりにかける人々の熱意を感じられます。
普段気にすることの無い日用品がどのように開発され、そして進化してきたのかを知ることで、日常生活がより豊かで意味のあるものに感じられることでしょう。学芸員の沖田久美子さんは、広島に住んでいても新たな発見を得ることができるこの展示を通じて、地域のものづくりの伝統を感じ取ってほしいとしています。
「実は広島3―日用品編―」は、2025年2月24日まで開催されます。入館料は大人100円、高校生と65歳以上は50円、中学生以下は無料です。原則として月曜と火曜は休館日ですが、祝日には開館しており、その場合は水曜が休館日となりますのでご注意ください。
会場である広島市南区の市郷土資料館へは、公共交通機関を利用するのが便利です。広島市内からもアクセスしやすく、多くの方が訪れることができます。この機会に広島の知られざる歴史を直に体感してみてはいかがでしょうか。
「実は広島3―日用品編―」は、広島の産業と歴史を深く知ることができる絶好の機会です。歴史と伝統を今に伝える貴重な展示を通じて、広島のものづくりに関する新たな発見と感動を得ることができます。是非、広島を訪れ、この展示会で地元の魅力を再発見してください。
広島県広島市南区宇品御幸2-6-20