曲水の宴(Poetry Composition Ceremony)は、日本の伝統的な和歌と文化体験が融合したユニークなイベントです。このイベントは、太宰府天満宮の美しい「曲水の庭」で開催され、平安装束を身にまとった参加者たちが、流れる小川を背景に和歌を詠みます。
「曲水の宴」とは、平安時代の宮中行事のひとつで、流れる水に杯を浮かべ、その杯が自分の前を通り過ぎる前に和歌を詠むことを目的とした詩の会です。参加者たちは太宰府天満宮にある「曲水の庭」で、咲き誇る梅の木の下でこの伝統的な儀式を再現します。
イベントは12:00から始まり、参進行列が太宰府天満宮の社務所から小鳥居小路、参道、仮殿を通って進行します。その後、13:15から「曲水の庭」にて本番が始まります。
平安装束をまとった詩人たちが、梅の香り漂う庭園で和歌を詠む光景は、平安時代へのタイムトラベルを感じさせます。伝統的な衣装や詩の交流が、静けさと華やかさを兼ね備えた独特の雰囲気を醸し出します。
この時期、庭園は梅の花が満開となり、視覚と嗅覚の両方で春の訪れを楽しめます。自然の美しさに囲まれた中で伝統文化を体感できる贅沢な時間が過ごせるのも、このイベントの大きな魅力です。
曲水の宴は毎年、春先の3月に行われ、2025年の開催日は3月2日(日)となっています。この時期は、ちょうど梅が見頃を迎えるため、大変人気があります。
太宰府天満宮は、福岡県太宰府市に位置し、交通の便も良好です。公共交通機関を利用する場合、最寄りの西鉄五条駅から徒歩で行くことができます。車をご利用の方には、太宰府市駐車場情報をご確認のうえ、お越しください。
曲水の宴は、伝統文化と自然の美しさを同時に楽しめる貴重なイベントです。平安時代の雅やかな文化を再現し、美しい自然の中で和歌を詠む体験は、訪れる人々にとって忘れられない一日となるでしょう。初めての方でも、その魅力を存分に味わえるこの行事にぜひ一度足を運んでみてください。
福岡県太宰府市宰府4-7-1