広島県三次市十日市南にある三次人形窯元は、県内で唯一の人形窯元です。この窯元は、素朴な美しさと愛らしい姿が特徴の「三次人形」を作り続けています。三次人形は、160年余りの歴史を持つ土人形で、広島県北では子どもの誕生の喜びと、成長を願って初節句を迎える子どもに贈答する風習があります。
この窯元は、寛永の昔(1633年ごろ)に三次藩主浅野長治が、江戸浅草の人形師をつれ帰り、家臣が一子を授かったことを祝って作られたと伝えられています。現在でも、伝統的な技術を継承し、三次人形を作り続けています。
三次人形は、広島県北の文化的伝統を継承し、子どもの成長を祝うために贈られる人形です。三次人形窯元は、この文化を守り続ける重要な施設であり、広島県の観光名所として人気があります。
広島県三次市十日市南4-12-7