誕生八幡神社
誕生八幡神社は、東京都品川区上大崎に鎮座する歴史ある神社で、文明年間(1469〜1487年)に太田道灌が夫人の安産を祈願し、筑前国(現在の福岡県)の宇美八幡宮から分霊を勧請して創建されたと伝えられています。その後、無事に男児が誕生したことから「誕生八幡」と呼ばれるようになり、安産の守り神として信仰を集めています。
ご祭神は誉田別命(応神天皇)で、配祀神として神功皇后と竹内宿禰を祀っています。境内には、徳川三代将軍家光が鷹狩りの際に重箱(弁当)を供えたことから名付けられた「重箱稲荷神社」もあります。
境内には、推定樹齢250〜300年のイチョウの巨木が2本あり、品川区の天然記念物に指定されています。これらの木は「夫婦イチョウ」とも呼ばれ、安産や夫婦円満の象徴とされています。
社殿は、道路拡張の影響でコンクリート造りの社務所の上に木造の本殿が移築されるという珍しい構造をしています。例祭は毎年10月の第一土曜日に行われ、地域の人々に親しまれています。
アクセスは、JR山手線・東急目黒線・東京メトロ南北線・都営三田線の「目黒駅」から徒歩約3分と非常に便利な立地にあります。都会の喧騒の中にありながら、静寂と歴史を感じられる神社として、多くの参拝者が訪れています。