三次もののけミュージアムは、広島県三次市三次町に位置する文化施設です。この博物館は、江戸時代の三次を舞台とした妖怪物語《稲生物怪録》の舞台となった地にあり、約5,000点の妖怪コレクションを中心に展示しています。このコレクションは、日本屈指の妖怪コレクターである湯本豪一氏から寄贈を受けており、多彩な展示品を通じて日本の妖怪文化を紹介しています。
博物館は鉄骨造2階建で、敷地面積は7,490平方メートルです。常設展示室「日本の妖怪」では、日本の妖怪に関する資料を展示し、私たちの生活の中で妖怪たちがどのように捉えられ、表現されてきたかを系統的に紹介しています。また、体験機能室「平太郎サロン」では、地域の文化財を使ってミニギャラリーを開いたり、地域の打合せの場としても使えるようになっています。
この博物館は、三次市の主要プロジェクトの一つとして位置づけられており、三次地区の歴史や伝統・文化を生かして、観光・交流人口の拡大や観光消費額の増加に取り組んでいます。三次もののけミュージアムは、三次地区の特色ある文化資源を生かして、様々なシンボリックストーリーを紡ぎ、発信することで、三次地区をはじめ三次市全体の観光・交流人口と観光消費額の拡大に貢献しています。