白牡丹酒造は、広島県東広島市西条本町にある伝統的な酒造り施設です。創業は延宝3年(1675年)で、350年にわたって伝統的な製法を受け継ぎながら、独自の改良と近代化を重ねた環境で酒造りに励んでいます。
白牡丹酒造は、島六郎兵衛晴正が「嘉登屋」の屋号で酒造りを始めた以来、品質を第一に研究と努力を重ね、数々の品評会で名誉ある賞を受賞しています。特に「白牡丹」という銘は、天保10年(1839年)に鷹司家より賜り、以来、名声を高めています。
現在、白牡丹酒造は、伝統的な技法を継承しながら、新しい試みも行っています。例えば、令和5年酒造年度には、半世紀ぶりに復活した生酛造りを試み、伝統技法を生かした酒造りに挑戦しています。また、新しい商品の開発も積極的に行っており、広島県・J・A・広島県酒造組合が共同で開発した酒造好適米「萌えいぶき」を使用した純米吟醸も発売されています。